ボーカロイド、通称「ボカロ」は、初音ミクをはじめとするキャラクターたちが歌う音楽ジャンルとして、長年多くのファンに支持されてきました。
一方で、そんなボカロ界隈には「なんか苦手」「オタクっぽくて無理」と感じる人も一定数いるのが事実です。
なぜ人気があるのに、嫌われることもあるのでしょうか?
この記事では、ボカロ界隈が嫌われる5つの主な理由をわかりやすく解説しつつ、実際によく起こる炎上のパターンや、界隈全体の民度についても詳しく紹介していきます。
これからボカロに興味を持ちたい人にも、ちょっと距離を置いていた人にも参考になる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ボカロ界隈が嫌われる理由
ボカロ界隈は、以下の理由で嫌いな人もいるようです。
- オタクっぽい雰囲気が苦手とされがち
- 一部のファンの過激な言動
- 声や楽曲が苦手という人も
- 似たような楽曲が多く感じられる
- 古参と新参の間にある温度差
オタクっぽい雰囲気が苦手とされがち
ボカロ界隈は、アニメ調のイラストやキャラクター推し文化が強く、いわゆる“オタクっぽさ”が前面に出やすいです。
そのため、普段あまりアニメや同人文化に触れない人からは距離を置かれやすい傾向があります。
特にキャラ推しが激しい投稿や、熱量の高いファン同士の会話に対して、「ついていけない」「ちょっと痛い」と感じる人もいるようです。
一部のファンの過激な言動
界隈全体は平和ですが、一部のファンが過激になりすぎることで、全体のイメージが悪くなることがあります。
「この曲こそ至高」と他を否定したり、好きなボカロPを過剰に持ち上げて他を貶すような行為が見られることもあります。
そうした空気が、「閉じた界隈」「排他的な印象」を与えてしまい、外から見ると近寄りがたいと感じられることがあるんです。
声や楽曲が苦手という人も
ボーカロイドの歌声は、人間の声とは違った独特の機械的な響きがあります。
それが好きな人には魅力的でも、「無機質で感情がこもってないように感じる」「聞き取りにくい」と感じる人も一定数います。
特に初めてボカロを聞いた人がそう感じやすく、「合わない」「気持ち悪い」と思ってしまうこともあるようです。
似たような楽曲が多く感じられる
ボカロ楽曲はジャンルの幅も広いのですが、打ち込み音源や同じような音色のアレンジが多く、似通って聞こえることがあります。
また、歌詞に難解な言葉や中二病っぽい表現が多いと、「意味がわからない」「ポエムっぽくて恥ずかしい」と感じられてしまうこともあります。
音楽の好みは人それぞれですが、苦手意識を持たれやすい傾向があるのは否めません。
古参と新参の間にある温度差
ボカロ界隈は歴史が長い分、昔からのファンと最近ハマった人の間で価値観がズレることがあります。
たとえば「ボカロといえば初音ミクでしょ」と考える古参と、「最新のCeVIOやSynthVの方がすごい」と語る新参とで軽い衝突が起きることもあるんです。
“懐古厨”や“新参叩き”といった言葉も見かけることがあり、そうしたギスギスした空気が嫌われる原因になることもあります。
ボカロ界隈でよくある炎上
ボカロ界隈で炎上しがちなことをまとめました。
- 楽曲のパクリ疑惑や盗作騒動
- コラボや関係者のトラブル
- ファン同士のマウント合戦
- 歌ってみた・踊ってみた界隈とのトラブル
- ボカロP自身の発言・態度が原因になるケース
楽曲のパクリ疑惑や盗作騒動
ボカロ界隈では、楽曲のメロディや歌詞が他の作品と似ているとして「パクリではないか?」と指摘されることがあります。
とくに人気が出た楽曲ほど注目が集まりやすく、無名時代の楽曲との類似性を掘り返されるケースもあります。
本当は偶然の一致だったとしても、「意図的に真似した」と騒がれて炎上してしまうことがあるんです。
コラボや関係者のトラブル
ボカロ曲は複数のクリエイターが関わって完成することが多いため、作曲者・絵師・動画師などの間でトラブルが起きることがあります。
たとえば「連絡がつかない」「報酬が未払い」「クレジットが抜けていた」など、信頼関係の崩れから炎上に発展することがあります。
表には出さないはずの内部事情が、SNSで一方的に暴露されてしまうこともあり、ファンの間で混乱が広がることもあります。
ファン同士のマウント合戦
ボカロPの人気や再生数、ランキング順位をめぐって、ファン同士での言い争いが起こることがあります。
「○○は再生数だけで評価されすぎ」「本当に音楽を理解してる人は△△を聴くべき」など、優劣をつけたがるコメントが原因になることが多いです。
その結果、特定のファン層が“過激派”として叩かれたり、作品自体の評価にまで影響してしまうこともあります。
歌ってみた・踊ってみた界隈とのトラブル
ボカロ楽曲を使って活動する「歌ってみた」や「踊ってみた」の投稿者が、使用許可を取っていなかったり、収益化ルールを無視したことが問題になるケースもあります。
本家へのリスペクトが足りないと感じたファンが、SNS上で激しく批判することで炎上に発展してしまうことがあるんです。
また、原曲の雰囲気を大きく変えるアレンジや表現に対して賛否が分かれることも、火種になりがちです。
ボカロP自身の発言・態度が原因になるケース
ごく一部ですが、ボカロP本人のSNSでの不用意な発言や、過去の言動が掘り返されて炎上することもあります。
たとえば、差別的な言葉、攻撃的な態度、過去のトラブル発言などが話題になり、活動停止に追い込まれる例もあります。
有名になるほど、発信内容のひとつひとつが注目されやすくなるため、軽率な発言はすぐに炎上の火種になるというのがこの界隈の怖いところです。
ボカロ界隈の民度
ボカロ界隈の民度は、比較的落ち着いていて穏やかな人が多いと言われています。
音楽やイラストなどの創作を楽しむ人が中心なので、作品へのリスペクトやマナーを大切にしている人が多いのが特徴です。
特に長年ファンを続けている人ほど、クリエイターに対する敬意や感謝の気持ちをしっかり持っている傾向があります。
また、SNSなどでも楽曲の感想やファンアートをシェアするなど、前向きな交流が目立つ界隈です。
ただし、一部では過激な推し活やマウントを取るファンも見られることがあります。
「自分の推しこそ至高」というスタンスで、他の楽曲やPを見下すような発言をする人が炎上の原因になることもあります。
それでも、全体としては趣味の合う人と静かに楽しむスタイルの人が多く、攻撃的なコメントが少ない穏やかな雰囲気が保たれています。
クリエイターとの距離感を大事にしながら、無理なく関われる安心感のある界隈だと思います。
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