インターネット上の創作文化には、さまざまなジャンルや界隈が存在しています。
その中でも近年、SNSなどでよく目にするのが「色変え界隈」と呼ばれるグループです。
色変え界隈は、既存のキャラクターの配色を変えることで“別のキャラ”として楽しむという、一見すると手軽でユニークな創作スタイル。
ですが、その活動には賛否両論があり、特に創作や著作権に関わる面で問題視されることもあります。
この記事では、まず「色変え界隈」とは何か、その特徴や目的をわかりやすく解説し、
後半では、なぜ一部から嫌われたり批判を受けたりするのか、その理由を5つに分けて詳しくご紹介します。
色変え界隈について気になっている方も、ちょっとモヤモヤを感じていた方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
色変え界隈の意味とは?
色変え界隈というのは、既存のキャラクターのイラストやデザインの色だけを変えて、別のキャラクターとして楽しむ人たちの集まりのことを指します。
主にインターネット上のSNSや創作サイトで活動している方たちが多いです。
たとえば、元のキャラクターが赤い服を着ていたら、それを青に変えて「この子は◯◯って名前の別キャラです」として公開したりします。
元のデザインはそのままで、配色だけを変えるのが特徴です。
特に東方Projectやアニメ系のキャラでよく見られます。
色変え界隈の目的
一番多いのは、「自分だけのキャラクターを簡単に作りたい」という気持ちからスタートすることです。
絵を描くのが苦手な人でも、元絵を使って新しい表現ができるので、手軽さが魅力です。
また、色変えを通じて「このキャラはこんな性格で…」といったオリジナル設定を考えるのも楽しみの一つです。
色変え界隈が嫌われる理由
色変え界隈は楽しい側面もありますが、いくつかの点で批判されることもあります。
- 著作権や利用規約を守っていないことがある
- 創作としての努力や工夫が少ないと感じられる
- 元の作品やキャラへの敬意がないように見える
- コミュニティ内でトラブルが起きやすい
- 公開の仕方や態度が問題視されることがある
著作権や利用規約を守っていないことがある
色変え界隈で一番問題になりやすいのが、元のイラストやキャラクターを無断で使ってしまうことです。
元絵を描いた人が「改変禁止」「商用利用不可」と書いていても、それを無視して色だけ変えて公開することがあります。
これは明確に著作権侵害になる可能性がある行為なので、当然、元の作者さんやファンから嫌がられてしまいます。
「好きなキャラだからこそ勝手にいじってほしくない」という気持ちも理解できますよね。
創作としての努力や工夫が少ないと感じられる
色変え界隈では、元の絵をそのまま使って色だけ変えて「オリキャラ」として紹介することがあります。
でも、それを見た人の中には「え、それってただのパクリじゃない?」と感じてしまう人もいます。
キャラクターデザインって、本来は形・色・設定などいろんな工夫があってこその創作です。
それを色だけ変えただけで自作と主張するのは、他の創作者にとって不公平に見えることがあるんですね。
元の作品やキャラへの敬意がないように見える
色変え界隈の活動の中には、原作キャラの設定を無視したり、名前を変えたりして勝手に別物扱いしてしまうこともあります。
そうなると、元のキャラを大切にしているファンにとっては「愛が感じられない」「馬鹿にされているようで嫌だ」と思われてしまうことがあります。
「二次創作」には原作へのリスペクトが前提ですが、それが感じられないと、一気に批判されやすくなってしまうんです。
コミュニティ内でトラブルが起きやすい
色変え界隈では、誰かの色変えキャラをさらに別の人が真似する「二重パクリ」みたいな状況が起きることもあります。
そういったときに、「私の色変えを勝手に使わないで!」とか、「似てるって言われて炎上した…」みたいなトラブルが起こるんです。
色変え自体が元ネタに依存しているので、似たものがどうしても生まれやすいんですね。
その結果、界隈内での揉め事や誤解が絶えないという印象がついてしまうことがあります。
公開の仕方や態度が問題視されることがある
色変え界隈に限った話ではないですが、「自分のオリキャラすごいでしょ!」と強くアピールしすぎる人がいると、周囲から敬遠されてしまうことがあります。
特に、色を変えただけのキャラに対して過剰に評価を求めたり、他の創作者を見下すような態度を取ってしまうと、批判されやすくなります。
創作は自由でいいけど、他人との関わり方にはマナーが必要ですよね。
そこが守られていないと、界隈全体のイメージが悪くなってしまうこともあります。
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